「もっと上手くなってほしい」
子どもがサッカーをしていたら、親なら普通に思うことだと思います。
僕もそうです。
試合で活躍してほしい。
できれば少しでも高いレベルでプレーしてほしい。
だから、
スクールを探したり、
送迎をしたり、
試合を見に行ったり。
でも、子どもが少しずつ上手くなってくると、親の見るところも少しずつ変わってくることがあります。
応援が、いつの間にか・・・
僕は、ここが少年サッカーで、親が気をつけないとハマってしまうところだと感じています。
子どもが上手くなるほど、僕が気になり始めたこと
サッカーを始めたばかりの頃は、
ボールを蹴っただけでうれしい。
試合に出ただけでうれしい。
一生懸命走っているだけでうれしい。
そんな感じでした。
ところが、少しずつ上手くなってくると、
「今日は何分出た?」
「何点取った?」
「さっきのミス、もったいなかったな」
「コーチから評価されてるのかな?」
「〇〇くん、上手くなったのに、うちの子は・・・」
そんなことが気になり始めました。
子どものことを見ているからこそ、気になるんだと思います。
ただ、僕が結果ばかり気にするようになると、少しずつサッカーを見る目的が変わってしまったんです。
子どもが楽しそうだったかより、
活躍したか
試合に出たか
評価されたか
勝ったか
そんなことばかり、気になってしまう・・・
僕は、そこにハマってしまった時期がありました。
子どものサッカーが、こうなっていませんか?
実際にプレーしているのは子どもです。
でも、親が熱くなりすぎると、
- 試合で活躍できなければ、親が落ち込む・・・
- ミスをすれば、子どもより親が悔しがる・・・
- 試合に出られなければ、親が納得できない・・・
- コーチの評価が悪ければ、親が不満になる・・・
少しずつ、子どものサッカーなのに、親の感情の方が大きくなってしまっている。
「せっかくこんなに送迎しているのに・・・」
「スクールにも通わせているのに・・・」
「もっとできるはずなのに・・・」
こうなってくると、子どものサッカーが、だんだん親のものになっていってしまいます。
僕は、早めに妻に言われて気付けたので良かったんですが、そのままだったらと思うと、今は怖いです。
親は環境を整えることはできます。
応援することもできます。
でも、
プレーするのは子ども
悔しい思いをするのも子ども
うれしいのも子ども
そして、最後にサッカーを続けるかどうかを決めるのも子どもです。
親の方が夢中になりすぎると、子どもが親のためにサッカーをしてしまうんじゃないかって、今は思っています。
子どもは、親の表情まで見ている
親は何も言ってないつもりでも、子どもは意外とよく見ています。
- ミスしたときのため息・・・
- 試合に負けたあとの表情・・・
- 出場時間が短かったときの不機嫌そうな顔・・・
- ほかの子が活躍したときの反応・・・
言葉にしなくても、
「あ、パパ怒ってるな」
「今日はダメだったと思ってるな」
と、会話なしで伝わってしまうことがあります。
本当は子ども自身は、
「今日、楽しかった」
と思っているかもしれません。
でも、親が帰り道でずっと不機嫌だったら、
「今日はダメな試合だったんだ」
と思ってしまうかもしれません。
だから僕は、自分の悔しさを子どもに背負わせないことも大切だと思いました。
もちろん、親だって悔しいです。
僕も息子の試合を見れば、
「もう少しできたんじゃないかな」
と思うことは、何度もありました。
でも、その感情と、息子がサッカーを楽しんでいることは別です。
親が結果に振り回されすぎず、
グラウンドで一生懸命プレーしている姿を楽しんで見てあげる。
これは、親にできる大事なことだと思います。
「もっと上手くなってほしい」が「もっと〇〇」に変わるとき・・・
親の、
「もっと上手くなってほしい」
という気持ちが、少しずつ形を変えてしまうことも。
試合でシュートを外したら、
「もっとシュート練習した方がいい」
トラップをミスしたら、
「トラップ練習しないと」
一対一で負けたら、
「もっと一対一をやらないと」
気づけば、子どもがミスをするたびに、親が新しい課題を増やしている・・・
でも、これが続くと、子どもからすれば、
ミスをすると、また何かやらされる・・・
そんな感覚になっていってしまうかもしれません。
親は、
「できるようになってほしい」
と思っているだけです。
でも、子どもから見れば、
「今の自分じゃダメ」
と言われ続けているように感じていることも・・・
だからうちでは、親が見つけた課題を子どもに背負わせないようにしていました。
親が見えていることと、子ども自身が今やりたいことは、必ずしも同じではないからです。
親が押さなくても、子どもから戻ってこれる状態を残す
僕がいちばん残したかったのは、
「またサッカーがしたい」
という気持ちでした。
「次もやりたい」
「もっと上手くなりたい」
そういう気持ちが子どもの中に芽生えていれば、親が後ろから押し続けなくても、子どもは自分からサッカーに戻れます。
逆に、
- 親が言わないと練習しない・・・
- 親が怒らないと頑張らない・・・
- 親が予定を入れないと動かない・・・
そんな状態になってしまったら、
子どもが、誰のためにサッカーをしているのか、分からなくなってしまいます。
僕は、上手くなること以上に、
「自分がサッカーをしたいからやる」という気持ちを失わせたくありませんでした。
もちろん、いつでも好きなことだけやればいいという意味ではありません。
努力することも大切です。
うまくいかなくても続ける経験も必要です。
でも、その努力を親が全部作ってしまうのではなく、
子どもの中から、
「もっとできるようになりたい」
という気持ちが出てくる余裕を残しておく。
うちでは、そこを大切にしていました^^
まとめ|上手くさせるより、子どものサッカーを奪わない
子どもに、
「もっと上手くなってほしい」
と思うこと自体は、悪いことではないと思います。
僕も今でも思っています。
ただ、その「もっと」が強くなりすぎると、
- 試合時間が気になる・・・
- 得点が気になる・・・
- ミスが気になる・・・
- コーチの評価が気になる・・・
- ほかの子との差が気になる・・・
そして、気づかないうちに、子どものサッカーなのに、親の方が一生懸命になりすぎて、苦しくなってしまっていることがあります。
そんな状態から抜け出したあとの僕が大切にしていたのは、
子どもの中に、
「サッカーがしたい!」
という気持ちを残すことでした。
親が無理に押さなくても、自分からグラウンドへ戻っていく。
上手くさせることより、子どものサッカーを親が奪わないこと。
これは少年サッカーで、親にできる大切な関わり方だと思っています。

