強豪チームではなかったからこそ得られた経験|上の学年の試合に出て息子が大きく成長した理由 

試合・大会・成長ストーリー

うちの息子たちは、少年サッカーのクラブチームで、上の学年のリーグ戦に何度も出させてもらいました。

上の子は、2年生の秋くらいから4年生のリーグ戦に出ていました。

4年生のときには5年生の試合、5年生のときには6年生の試合にも出させてもらいました。

下の子も、3年生のときに4年生、4年生のときに5年生、5年生のときに6年生の試合に出ていました。

今振り返ると、これらの経験は、息子たちの成長にかなり大きく影響したと思っています。

同じ学年の試合とは、相手のスピードも、パワーも、フィジカルも違います。

ボールを蹴る力も違えば、寄せてくる速さも違います。

少し判断が遅れれば、すぐにボールを奪われます。

体を当てられると、簡単には自由にプレーさせてもらえません。

親としては、

「まだ早いんじゃないか」
「怪我をしないかな」
「自信をなくさないかな」

と思うこともありました。

それでも、年上の相手と真剣勝負の場で戦えたことは、同じ学年の試合だけでは得られない経験が多くありました。

さらに大きかったのは、上級生のチームメイトと一緒にプレーできたことです。

試合中の声かけ。
味方への要求。
ミスをしたあとの切り替え。

そうしたものを、息子たちは同じピッチの中で学ぶことができました。

強豪チームではなかったからこそ得られた、うちの息子たちにとって大切な経験だったと思っています。

強豪チームではなかったからこそ得られた機会

うちの息子たちが所属していたのは、いわゆる強豪チームではありませんでした。

学年によっては人数が少なく、上の学年だけでは試合の人数が足りないこともありました。

そのため、下の学年の選手にも声がかかる機会がありました。

ただし、人数が少ないからといって、誰でも上の学年のリーグ戦に出られるわけではありません。

リーグ戦は、相手が本気で勝ちにくる試合です。

指導者にその中でプレーできると認めてもらえれば、下の学年の子も出場できました。

うちの息子たちは、そこで認めてもらうことができ、上の学年の試合に出させてもらえていました。

上の子が2年生の秋くらいから4年生のリーグ戦に出たときは、試合を観てとても不安になりました。

2年生と4年生では、体の大きさも、足の速さも、ボールを蹴る力もかなり違います。

体を当てられて倒されたり、普通の接触で倒れ、頭を打って泣きながらプレーする場面もありました。

「かわいそうかな」
「まだ同じ学年でやらせた方がいいのかな」

と思ったこともあります。

それでも、「楽しかった?」と聞くと、本人は「楽しかった!」と言っていました。

難しい相手の中で、自分なりにプレーしていました。

もし、上の学年にも十分な人数がそろっているチームだったら、こうした機会はまず得られなかったと思います。

強豪チームではないことを、親が物足りなく感じることもあるかもしれません。

でも、チームの人数や方針によっては、強豪ではないからこそ得られる経験もあります。

うちの場合は、上の学年のリーグ戦に出られたことが、その一つでした。

同じ学年とはスピードもフィジカルも違う

小学生の年代は、一学年違うだけで、体格や運動能力に、かなりの差があります。

まして、上の子が2年生で4年生の試合に出たときは、二学年上の相手です。

足の速さ。
体の強さ。
キック力。
ボールへの寄せ。
判断力。

どれ1つをとっても、同じ学年の試合とは、まったく違いました。

同じ学年の試合上の学年の試合
ボールを受けてから周りを見る時間がある場面もあるその時間を与えてもらえない
少しボールを持てるすぐに奪われる
少し弱いパスでも通ることがある途中でカットされる
追いついてから体を入れられることもある簡単には守れない

それまで通用していたプレーが、上の学年では通用しない。

でも、その経験が良かったのだと思います。

取られるから、次は早く判断しようとする。
体で負けるから、先に動こうとする。
相手が速いから、少し早めに準備しようとする。
無理に体をぶつけるのではなく、相手のいない場所へ先に動く。
ボールを受ける前に周りを見る。
足の速さで負けるなら、先に予測して動く。

息子たちは、上の学年との試合を重ねる中で、そういうことを少しずつ覚えていったのだと思います。

親が外から、

「もっと早く出して」
「周りを見て」
「体を入れて」

と言うだけでは、子どもは本当の意味を分からないことがあります。

でも、実際に年上の相手に取られたり、体を寄せられたりすると、子ども自身が気づきます。

「あのままだと間に合わない」
「もっと早く見ておかないといけない」
「同じ学年の感覚では通用しない」

その気づきは、真剣勝負の中でしか得られないものだと思います。

練習ではなく、リーグ戦だったことが大きかった

上の学年と一緒に練習するだけでも、学べることはたくさんあります。

でも、リーグ戦のような真剣勝負の場でプレーできたことには、さらに大きな意味がありました。

練習や紅白戦であれば、失敗してもやり直せます。

相手も、普段から一緒に練習している仲間です。

学年を知っているから、怪我をしないようにとしてくれます。

でも、リーグ戦は違います。

相手も本気で勝ちに来ます。
味方の上級生たちも、勝とうと頑張ります。
下の学年とはいえ、その中に入る以上、自分のプレーだけを考えているわけにはいきません。

守備をしなければ、味方に負担がかかります。
ボールを持ちすぎれば、チャンスを失うこともあります。
立つ場所が悪ければ、味方の邪魔になることもあります。

上の学年の試合では、1つの判断の遅れが、チームのピンチにつながります。

だからこそ、息子たちは本気で考えたのだと思います。

どこで受ければ、取られにくいか。
いつパスを出せばいいか。
自分で行く場面なのか、味方を使う場面なのか。

同じ学年の試合では、なんとなく成功していたプレーも、上の学年では通用しないことがたくさんあります。

そこには、早い判断や準備が必要になります。

上の学年のリーグ戦は、いつもより高い基準の中で、考えてプレーする経験を積めたことが大きかったと思います。

帰りの車の中で、正解をすぐには言わなかった

上の学年の試合に出た日は、息子たちも疲れていました。

思うようにプレーできなかった日もあります。

帰りの車の中で、

「今日は相手の守備が強くて、ぜんぜん前を向けなかった」
「パスを出そうとしたら、相手の戻りが早くて取られた」

と話すこともありました。

そんなとき、うちは、すぐに正解を言うのではなく、まず話を聞くようにしていました。

そして、

「あのとき、相手はどこを見ていたんだろうね」
「味方がどこにいたら、パスを出しやすかったかな」

と一緒に考えることもありました。

「次はこうしなさい」と答えを渡すのではなく、息子たちが試合の中で何を感じたのかを聞く。

それは説教ではなく、一緒に試合を振り返る時間でした。

実際に上の学年の試合で感じたことがあるからこそ、子ども自身も考えやすかったのだと思います。

「確かに、あのときは早く相手が来た」
「味方を見る時間がなかった」
「先に周りを見ておけばよかった」

と、自分の経験とつなげて考えられます。

上の学年との試合での経験と、帰りの車での会話。

その両方が、息子たちの考える力につながったのではないかと思っています。

上級生の声かけや指示出しから学んだこと

上の学年の試合に出て良かったのは、年上の相手と戦えたことだけではありません。

上級生のチームメイトと一緒にプレーできたことも大きかったです。

低学年の試合では、自分がボールを追うことに精いっぱいで、味方に声をかける余裕がない子も多いです。

でも、上級生の試合では、いろいろな声が飛びます。

「こっち空いてる」
「中を切って」
「後ろ見て」
「戻れ」
「もう一回やろう」

ときには、厳しい言葉が飛ぶこともありました。

判断が遅ければ、

「もっと早く!」

と言われることもあります。

最初は、息子たちも戸惑ったと思います。

でも、試合を重ねる中で、その声が怒っているのではなく、チームとして勝つために必要なものだと分かっていったのだと思います。

パスを要求されるのは、自分に出せると思われているからです。

守備の位置を指示されるのは、チームの一員として見てもらっているからです。

上級生の声を聞きながらプレーした息子たちは、同じ学年の試合でも、少しずつ声を出すようになりました。

守備の位置を伝える。
空いている場所を知らせる。
ミスをした仲間に声をかける。
苦しい場面でも、次に切り替える。

親が「もっと声を出しなさい」と言っても、子どもは何を言えばいいのか分からないことがあります。

でも、上級生が実際の試合で声を出している姿を見れば、どんな場面で、どんな声をかければいいのかが分かります。

最高のお手本が、同じピッチの上にいたのだと思います。

負けた試合の中にも小さな成長があった

上の学年の試合では、うまくいかないことの方が多かったです。

体の強さで負ける。
スピードについていけない。
思ったようにボールを持てない。

もちろん、そんな簡単に試合に勝たせてもらえない。

でも、負けたから何も得られなかったわけではありません。

年上の相手からボールを奪えた。
パスが通った。
チャンスを作れた。
守備でチームを助けられた。
上級生に声をかけてもらえた。

そういう小さな出来事。

親としては、勝ったか負けたかだけで見るのではなく、

「今日は、あの相手からボールを取れたね」
「あのパスはチームの流れを作ったね」

と、試合の中でできたことを見るようにしていました。

上の学年が相手で、思うようにいかないことが多い中でも、子どものプレーが通用する瞬間があります。

その一つひとつの経験が積み重なって、息子たちの自信につながっていったのだと思います。

難しい相手の中で、一つでもできたことがある。

その手応えは、子どもにとって、とても大きなものだったと思います。

まとめ|上の学年で見た景色が、息子たちの基準を上げてくれた

うちの息子たちは、少年サッカーで何度も上の学年のリーグ戦に出させてもらいました。

上の子は、2年生の秋くらいから4年生のリーグ戦に出場。

4年生のときには5年生、5年生のときには6年生の試合に出ました。

下の子も、3年生のときに4年生、4年生のときに5年生、5年生のときに6年生の試合に出ました。

強豪チームではなく、上の学年の人数が少なかったからこそ得られた、真剣勝負のリーグ戦の機会でもあります。

そこで経験したのは、同じ学年とは違うスピード、パワー、フィジカル、キック力。

少し判断が遅れれば、すぐにボールを奪われる。
体の強さだけで勝負しても、簡単には通用しない。

だからこそ、

早く見ること。
早く考えること。
先に動くこと。

など、たくさんのことを、試合の中で学び、身につけていきました。

さらに、上級生のチームメイトから、声かけや指示出し、周りを見ながらプレーすることも学べました。

上の年代の試合なので、うまくいかなくて当たり前。

だから帰りの車の中では、息子たちは上手くできなかったことを自分から話すようになり、一緒に考える時間を持てました。

上の学年の試合で感じたこと。
上級生から学んだこと。
うまくいかなかったこと。
その中で、少しだけ通用したこと。

そうした一つひとつの経験が、息子たちの成長につながったのだと思います。

強いチームに入ることだけが、少年サッカーで成長する方法ではありません。

チームの人数や環境によっては、強豪ではないからこそ得られる経験もあります。

うちの息子たちにとっては、上の学年のリーグ戦に出られたことが、その一つでした。

同じ学年だけでは知ることができなかった基準に触れ、年上の相手に向かっていく。

その中で失敗し、考え、少しずつ自分なりの戦い方を覚えていく。

上の学年の試合で見た景色が、息子たちのサッカーの基準を一段上げてくれたのだと思います。