うちの子どもたちが所属していた少年サッカーのチームは、愛知県の地域リーグの中でも、いちばん下のカテゴリーにいるチームでした。
強豪チームではなく、もちろん、毎年当たり前のように、県大会に出るようなチームではありませんでした。
上手い子を集めて、勝ちにいくようなチームではありませんでした。
それでも、うちの子はそのチームでサッカーを続け、チームとして県大会に出る経験をしました。
5年生のときには、6年生の大会で県大会に出場。
チームとしては10年ぶり2回目の県大会出場でした。
そして翌年、6年生のときにも、2年連続で県大会に出ることができました。
そのときは、4年生だった下の子も、予選で出場させてもらいました。
この経験を通して、親として強く感じたこと。
それは、
少年サッカーで大事なのは、単純に「強いチームに入ること」ではないということです。
もちろん、勝つことも大切な経験です。
子どもにとって、大きな成長につながると思います。
でも、それだけでなく、
子どもがその環境の中で、ちゃんと試合に出て、失敗して、考えて、また挑戦できることだと思っています。
強いチームに入れば安心、とは限らない
少年サッカーでは、強豪チームなら安心かなと、思われる方も多いかもしれません。
たとえば、
強いチームには、上手い子が集まりやすい。
指導者のレベルが高いから強い。
練習環境が整っている。
強い相手と試合をする機会が増える。
そんなイメージが浮かぶのが、普通じゃないかなと思います。
ただ、親として気をつけたいのは、
「強いチームに入ったから、必ず伸びる」
とは限らないということです。
特に小学生年代では、試合に出ること、ボールに関わること、自分で判断することがとても大事だと思っています。
だから、強いチームに入っても、
なかなか試合に出られない。
出られても短い時間だけ。
ミスを怖がって、思い切ったプレーができない。
親も子どもも、いつの間にか評価ばかりを気にするようになる。
そうなっちゃうと、サッカーが楽しいものではなくなってしまう可能性があります。
もちろん、それを乗り越えて伸びる子もいます。
でも、すべての子にとって、強豪チームが正解とは限りません。
うちは、
子どもがサッカーを好きでいられること。
試合に出て、実際にプレーの中で学べること。
失敗しても、また次にチャレンジできること。
子どもが追い詰められすぎないこと。
そういう環境にいれたことが、県大会行きを決める試合でのゴールに、つながったんだと考えています。
勝利を最優先しないチームで、試合に出ながら学べた
正直に言えば、うちの子が所属していたチームは、県大会の出場を狙えるようなチームではありませんでした。
親としても、
「このチームで県大会に行ける」
と考えていたわけではありませんでした。
ただ、
うちがそのチームで良かったと思っているのは、子どもたち全員が、試合に出る機会をもらえていたことです。
小学生のサッカーでは、練習も大切ですが、試合でしか学べないことがたくさんあります。
相手がいる中で、どこに動くのか。
味方がボールを持ったとき、自分はどこで受けるのか。
自分がボールを持ったとき、ドリブルするのか、パスを出すのか。
取られたあと、どう戻るのか。
相手に抜かれた味方をどう助けるのか。
こういうことは、言葉だけで覚えるのは難しいです。
実際に試合に出て、失敗して、うまくいって、また失敗して、その中で少しずつ身についていくものだと思っています。
でも、勝つことを最優先するチームだと、どうしてもその時点で上手い子、体が強い子、ミスの少ない子が、試合に出続ける傾向があります。
もちろん、それも勝負の世界では自然なことです。
でも、まだ小学生のサッカーです。
今はまだ目立たない子でも、試合経験を重ねることで、大きく伸びることがあります。
うちの子にとっては、試合に出ながら学べる環境がとても大きかったです。
県大会に出たことより、そこまでの過程が大きかった
県大会に出たことは、もちろん嬉しい経験でした。
5年生のときに6年生の大会に出て、チームとして10年ぶり2回目の県大会出場。
翌年も、2年連続で県大会出場。
下の子も、予選への参加とベンチ入り。
親としても、忘れられない経験です。
ただ、今振り返ると、県大会に出たという結果だけが大事だったわけではありません。
むしろ、そこまでの過程に意味がありました。
強豪チームではない。
最初から勝てるチームだったわけでもない。
特別にすごい選手ばかりが集まっていたわけでもない。
それでも、子どもたちが少しずつ成長して、チームとしてまとまって、県大会に届いた。
この流れを近くで見られたことが、親として大きかったです。
もし最初から強いチームに入って、当たり前のように県大会に出ていたら、親も子どもも、また違う景色だったと思います。
でも、うちの場合は、いちばん下のカテゴリーで、県大会を決めたときの相手が一番上のカテゴリーの2位のチーム。
少しずつ積み上げていった先の県大会でした。
ボールに集まるだけだった子が、少しずつ周りを見るようになった。
ただ蹴っていた子が、味方を見てパスを出すようになった。
自分だけで行こうとしていた子が、味方を使うようになった。
抜かれたあとに止まっていた子が、戻って守るようになった。
こういう変化は、すぐには結果に出ません。
でも、あとから振り返ると、県大会に出られたことよりも、そこに向かうまでの変化の方が印象に残っています。
試合に出られるからこそ、親も子どもの変化に気づける
小学生のサッカーでは、試合に出られる環境は、本当に大切だと思います。
試合に出ていれば、親も子どもの変化に気づきやすいです。
たとえば、
前より周りを見るようになった。
前よりボールを受ける位置が良くなった。
前より守備の戻りが早くなった。
前より味方を助ける動きが増えた。
前より失敗しても切り替えられるようになった。
こういう変化は、試合に出ているからこそ見えやすいもの。
ベンチにいる時間が長いと、親もどうしても評価や出場時間ばかりが気になってしまいます。
「なんで出してもらえないんだろう」
「何が足りないんだろう」
「このチームでいいのかな」
そう考える時間が増えます。
もちろん、競争のある環境も大切です。
でも、小学生年代では、試合に出て経験を積むことも、同じくらい大切です。
親が外から言いすぎることなく、試合の中で子ども自身が気づくこと。
「あそこにいればよかった」
「今のはパスだった」
「もう少し早く戻ればよかった」
「あの位置で待っていたらチャンスになった」
そういう気づきは、実際にプレーしている子どもにしか生まれないと思います。
親がどれだけ説明しても、試合の中で体験したことには勝てないと、今は感じています。
環境選びで大事なのは、チームの強さだけではない
少年サッカーのチーム選びで、強さは分かりやすい基準です。
大会成績。
所属リーグ。
有名なOB選手がいるか。
セレクションがあるか。
県大会にどれくらい出ているか。
こういう情報は、親にとってわかりやすい指標です。
でも、実際に子どもが伸びるかどうかは、経験上、それだけでは決まらないと思っています。
大事なのは、強豪かどうかだけでなく、所属するチームで、
子どもが試合に出られるか。
失敗しても次に挑戦できる雰囲気があるか。
子どもがサッカーを嫌いにならずに続けられるか。
指導者が子どもを見てくれているか。
チームメイトとの関係が悪すぎないか。
こういう部分だと思っています。
だから、
「強いチームではなくても、子どもが成長できる環境はある」
と確信しています。
子どもが毎週通う場所です。
そこで褒められたり、悔しい思いをしたり、仲間と笑ったり、失敗したりしながら育っていきます。
だからこそ、チームの強さだけでなく、子どもがその場所でどう過ごせるのかを見た方がいいと思います。
まとめ|少年サッカーの環境選びは、子どもが育つ場所を選ぶこと
少年サッカーでチームを選ぶとき、親は迷います。
強いチームがいいのか。
試合に出られるチームがいいのか。
厳しい環境がいいのか。
楽しく続けられる環境がいいのか。
正解は一つではありません。
子どもの性格も違います。
サッカーへの熱量も違います。
家庭の考え方も違います。
通える距離や親の負担も違います。
ただ、うちが少年サッカーを通して感じたのは、子どもが育つ環境は、必ずしも一番強いチームだけにあるわけではないということです。
勝つことを最優先しないチームでも、子どもは成長できます。
試合に出て、失敗して、考えて、仲間と一緒に積み上げていく中で、ちゃんと変わっていきます。
そして、その積み重ねの先に、県大会のような結果がついてくることもあります。
親として大事なのは、目先の勝敗だけで判断しないことだと思います。
このチームで、子どもはサッカーを続けられそうか。
この環境で、子どもは挑戦できているか。
試合に出て、経験を積めているか。
親が結果だけでなく、成長を見守れるか。
うちは、勝つことを最優先しないチームで県大会に出た経験を通して、環境の大切さを強く感じました。
強いチームに入ることだけが、少年サッカーの正解ではないと、今なら言い切れます。
子どもがしっかり育つ場所を選ぶこと。
少年サッカーのチーム選びで、親が一番忘れてはいけないのは、そこなのだと思います。

